たまには月を見上げれば

ゆとり世代の転職術と仕事術を教えます

踏ん切りをどうつけるか

情という魔物について

転職活動において最後の最後で転職に踏み切れない人が多くいます。それが「情」によるものです。転職をしたいのは本心ですが、「これまでお世話になった上司を裏切ることはできません」「職場環境は悪くなく、みんな良くしてくれていて踏ん切りがつかない」という類のものです。

「情」という一言で片付けようとする人が多くいるのですが、当然のことながら「情」という一言で片付けるべきではありません。「情」というのはあくまで気持ちの整理の話であり、転職を考える動機とは完全に別物であるということを理解しておいてください。

ではこれをどのようにして断ち切るのか?

極論でモノゴトを考えてください

私はこの「情」で迷う人を目の前にした時に以下のような問いをすることがあります。

50億規模の商社にて営業に従事されている30歳、年収450万円の方と対峙したときの例でいくと、「〇〇物産にて35歳時点で1,000万円の年収が確定するオファーが来ています。現在より企業規模 / 安定性 / 年収 / 労働環境すべてが上回ります。それでも、この話を断りますか?」と聞きます。

そうすると、「いえ、それは即答でお世話になります」という方が多くいます。何が言いたいかというと、結局は「情」がキーとなっているわけではないのです。 本人の中で「転職に対して何を優先すべきか整理ができていない」これに尽きます。

「情」の問題は心の問題であり、必ずしもクリアできるわけではないですが、これに気付かせることができれば「迷っていた理由が情の問題ではなかった」と腹落ちし、前に進むケースがあります。(ただこれは、転職志望者が悪いのではなく、転職エージェントの質が低いから起こっているとも言えますがね、、、)

初心を忘れないこと

「極論でモノゴトを考える」ことをしたら、その後は転職活動を始めたときの気持ちを思い出してください。活動し始めたときは何を満たされることを望んでいたのか?ここが重要です。

私はよくありますが、皆さんもよくあるはず。「悩みに悩んだけど、結局は最初に良いと思っていたことが一番しっくりくる」ということが。

結局はそうなんです。どれだけ悩んでも最初に直感で良いと思っていたことが良いなんてことは多々あります。(もちろんそうではないケースもありますが、、、)

だからこそ、転職活動を始めるときにはなぜ転職を決意したのか書き記しておくことをお勧めします。そうすれば、最後の決意をする時の最後の後押しになるかと思います。

 

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